スピリットサークル

スピリットサークル

『スピリットサークル』とは、少年画報社『ヤングキングアワーズ』2012年7月号から2016年5月号まで連載された、水上悟志による輪廻転生ファンタジー漫画である。単行本は全6巻。
物語は、霊が視える中学2年生の桶屋風太(おけや ふうた)が、転入生の石神鉱子(いしがみ こうこ)と出会うところから始まる。鉱子の背後霊に不用意に話しかけたことをきっかけに、風太は彼女から宿敵として命を狙われることになる。二人は、自身の過去生(前世)を追体験できる道具「スピリットサークル」を通じ、時代も場所も異なる複数の前世を視ることで、数千年にわたる魂の因縁と、現在の自分たちが置かれた状況の真実を知っていく。
作中で描かれる過去生は、中世ヨーロッパ風の時代を舞台とした「フォン」や「ヴァン」、古代エジプトを彷彿とさせる「フロウ」、江戸時代の「方太朗」、近未来の「ラファル」、パラレルワールドの「風子」、そして全ての因縁の起点となる超古代の魔術師「フルトゥナ」など多岐にわたる。これらのエピソードは必ずしも時代順には語られず、風太と鉱子の視点によっても異なる順序で展開される。

pocopokoのレビュー・評価・感想

スピリットサークル
10

壮大で圧巻な輪廻転生物語

今までにないようなテーマの漫画で、序盤から伏線をバランスよく散りばめておりぐいぐい引き込まれる。
輪廻転生を繰り返しているという設定で様々な人間、文明、宿命が描かれており、本当に楽しめる。ボリュームがすごい。
序盤からヒロインと何かしらの因縁があることがわかるのだが、その謎は前世にあった。主人公はヒロインの持つ力によって、実際に前世を視ていくことになる。
様々な人生にはいろいろと重いテーマがあり、主人公がそれらを体験していくごとに成長していくのが分かりやすくてよかった。
ラストの結末は実際に視てほしいので何も言えないが、驚くほど完璧キレイに伏線を回収して面白かった。
ラストにヒロインと握手するシーンがあるのだが、全巻読んだ人ならそのシーンで泣かないなんてことはないと思う。
悲し涙とはまた違った、うれし涙に近い感動シーンがある。
また、表紙のデザインも今まで読んだ漫画の中ではトップレベルでお気に入り。
各巻の表紙で各時代の主人公と主要キャラが2人で並んでいるのだが、最終巻になって初めて主人公とヒロインが桜舞う中で並ぶというデザイン。それぞれの表紙を見るたびに様々な人生があったことを思い出し泣きそうになる。
巻数も全6巻でまとまっているので手軽に手を出せる作品だと思う。