夏に見てほしい
地球のためにロボットを操縦して敵を倒さないとみんな死んでしまうし、倒したとしても操縦している人は結局死んでしまう、という絶望しか残されていないアニメです。このアニメでは子供たちがメインとなって登場し死んでいきますが、確たる主人公は存在しません。そこがほかのアニメとは一味違うところです。いつ自分の番が来るのかおびえたり、拒否したり、覚悟を持って臨んだり、または全然違う理由のために戦ったりと、子供たちが幼いながらも一人一人懸命に生きている姿を見ることができます。一人一人にそれぞれ個性的なエピソードがあり、その子の家族との関わりを知ることでなお一層作品に感情移入させられます。地球規模での戦いとなり、自分たちが戦ってきた悪の根源であるロボットの正体がわかってしまったとき、救いではなく今まで以上の絶望を味わうことになり、鳥肌が立ちました。このアニメは季節が夏から始まります。そのため、夏の暑い時期に暗い部屋で少人数でみることをお勧めします。より臨場感を味わうことができると思います。平和ボケしてあまり感情の起伏がなく、退屈な日常を過ごしている人にはぜひ見てほしいです。毎日毎日を大切に、家族も大切にして生きようと思うことができると思います。