神様のバレー

神様のバレー

『神様のバレー』とは、原作・渡辺ツルヤ、作画・西崎泰正による日本の漫画。バレーボールを題材にしており、『週刊漫画TIMES』にて、2012年12月21日号から不定期連載をしている。天才バレーボールアナリストの阿月総一が、全日本男子バレーボールチームの監督に就任するため、邪空将チームの私立幸大学園中学校バレーボール部のコーチになり、全国制覇を目指す物語。モデルとなった人物は東京都足立区立淵江中学校の日笠智之監督。

megumuのレビュー・評価・感想

神様のバレー
9

頭脳で勝負するバレーボール漫画

神様のバレーは、よくあるスポ根漫画ではなく、アナリストの立場から描かれた、頭を使って勝ち進む漫画です。
この主人公・阿月総一がまた、熱血でも、バレーボールを愛しているわけでもなく、とにかく性格が悪いです。
中学生を教えるコーチという立場でありながら、自分を神と名乗り、生徒指導など一切しません。しかし、考える作戦は、驚くものばかりで、格上のチームをどんどん攻略していきます。また、阿月は、ただ相手に勝利するだけでなく、相手チームの嫌がるような試合運びにするなど、相手を弄ぶことに喜びを感じてしまうサイコパスでもあります。
チームのメンバーは有名な進学校の生徒たちで、阿月の作戦の意味をすぐさま理解し、自分たちのものにしていきます。
阿月がコーチになるまで、万年一回戦負けとして有名だったチームは、全国制覇を目指して、大会を勝ち進みます。
弱小チームだと馬鹿にされている生徒たちの快進撃は見ていてとてもスカッとします。
登場人物も個性的で、阿月は、それぞれのメンバーの性格や、周囲の人物までも分析し、自分の思うまままに操ります。
一見騙されているようですが、すべて適材適所に個性を発揮するキャラクターたちを見ると、どんな人にも役立つ場所があるのだと勇気づけられます。