クロスゲーム / Cross Game

クロスゲーム / Cross Game

『クロスゲーム』とは、作者・あだち充による青春野球漫画である。「週刊少年サンデー」で連載されて、単行本は全17巻。小学館が主催している日本の漫画賞で、平成20年度第54回小学館漫画賞少年向け部門を受賞した。アニメにもなっており、人気の作品だ。
高校生になったコウは、若葉が最後に見た「コウがピッチャーで、赤石君がキャッチャー。舞台は超満員の甲子園。」という夢を叶えるため、野球部のエースとして奮闘する。甲子園を目指して、青葉とコウの運命の歯車が動き始める。

Jimmyのレビュー・評価・感想

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クロスゲーム / Cross Game
9

大切な人を大切にしたくなる

野球漫画です。ですが本格的な物ではなく登場人物達の人間関係、友情や恋愛の方に比重のある作品となっています。スポーツ店の子供の男の主人公(樹多村光)と喫茶店&バッティングセンターをやっている幼馴染の家庭、4人姉妹。特に同級生の子(月島若葉)と1つ下の子(月島青葉)が物語の主軸として動いてくれています。初めは光達が小学生の時からお話のメインはスタートします。普通に描かれる日常。大きな事はありませんが平和で楽しそうな毎日。光と若葉はお互いに好き合っていて、妹の青葉は一方的に光に敵意を示しています。これも大好きな姉の若葉を取られての態度なので可愛いのですが。そんなほのぼのシーンを描いていく中で本当に前触れもなく若葉が川で水難事故にあって命を落としてしまいます。この展開には知らずに読んだ時は本当に驚きでした。本当に急でしたので。思い入れが出てきた時にこんな展開が待っていて、作中ではみんな泣いていたりで読んでて本当に泣きました。そんな悲しい出来事から数年が経ち光が高校生になる所まで話が飛びます。光は昔から若葉達の家のバッティングセンターで遊んでいたり、キャッチボールなどはしていましたがここから本格的に野球と関わって行くことになります。昔に若葉が夢で光が甲子園の舞台にいた夢を見たと嬉しそうに話されたのを覚えていて野球部へ入ったのでした。そこから若葉への気持ちもありながら青葉への気持ちもでできたり、青葉も若葉が大好きだった光への気持ちも出てきたり。とにかく甘酸っぱい感じで話は進んでいきます。青春を振り返りたくなるような素敵な作品です。