PEACE MAKER / ピース メーカー

PEACE MAKER / ピース メーカー

『PEACE MAKER』(ピース メーカー)とは、集英社の『ウルトラジャンプ』にて2007年7月号から2016年6月号まで連載された、皆川亮二による青年漫画。全17巻。話数カウントは「ACTION-」。
19世紀アメリカの西部開拓時代をモチーフとした架空の世界を舞台に、伝説の銃「PEACE MAKER」を巡る運命と、凄腕ガンマンたちの壮絶な戦いを描いたガンアクション作品である。物語は、伝説の銃士ピース・エマーソンの引退後、大富豪フィリップ・クリムゾン率いる私設軍隊「深紅の処刑人」の暗躍によって荒廃した世界を背景に展開する。
第一章(単行本1巻 - 7巻)では、銃士による決闘の勝敗が莫大な経済を動かす時代の中、主人公ホープ・エマーソンの兄探しや「深紅の処刑人」との激突を主軸に描かれる。続く第二章(単行本8巻以降)では、ホープと兄コールの宿命の対決から5年後の世界が舞台となる。武力が支配し続ける時代において、ホープの愛銃「ホワイトウィング」を手にした新たな銃士の登場と共に、陰謀渦巻く過酷な戦いが再び幕を開ける。

daisukekunのレビュー・評価・感想

PEACE MAKER / ピース メーカー
9

本格ガンアクションファンタジー

「ARMS」や「スプリガン」などでお馴染みの皆川亮二先生の作品。タイトルの「PEACE MAKER」とは、実在するリボルバー拳銃の通称で、その拳銃の使い手である主人公の青年と、謎の組織に付け狙われる少女との冒険譚です。作品の舞台は中世時代、高い画力から描き出されるリアルな中世ヨーロッパ調の世界観が読者を魅了します。通例のファンタジー作品とは一線を画した、まるで、本当に存在するかのようなリアルな街並みは圧巻の一言です。銃士という早撃ちを生業とする者達のストイックな生き様と、少女に隠された秘密とが織り成す重厚なストーリーは、ミリタリー好きの方が読んでも、ファンタジー好きの方が読んでも、どちらも楽しめるものとなっています。また、主人公の繰り出す実際のガンプレイに基づいたリアルなトリックショットの表現が秀逸で、そのスピード感と緊張感が如実に伝わり読者をどんどん引き込んでいきます。並み居る早撃ちの強豪達を己の技術のみでなぎ倒していく主人公。いつもはパッとしない主人公がいざという時にみせる頼もしさ。ライバルや仲間達との絆、そして別れ。少年漫画のエッセンスをこれでもかというくらいに詰め込んだ漫画が、この「PEACE MAKER」です。