ZORN / ZONE THE DARKNESS

ZORN / ZONE THE DARKNESS

ZORN(ZONE THE DARKNESS)とは、1989年生まれの東京都葛飾区のヒップホップMC、ラッパー。日本で最も人気のあるラッパーの一人であり、2004年にZONE THE DARKNESSとして活動を開始。その後2014年に昭和レコードに移籍、活動名義をZORNと改める。代表曲は「Walk This Way feat.AKLO」、「家庭の事情」、「My Life」など。日常を等身大に歌ったリリック、複雑で硬い韻で紡がれる楽曲は多くのリスナーを魅了している。

final-finalのレビュー・評価・感想

ZORN / ZONE THE DARKNESS
10

[日本の名盤]ZORN/MY LIFE

my life/ZORN
この楽曲は数年前、ZORN氏の別楽曲に引き込まれ出会った作品です。

ラッパーZORNは筆者が長年追いつづける大好きなHIPHOPアーティストの1人。
アルバムが発売される度に即買いし何度もリピートを繰り返します。その人生に深く共感し、何より家族を愛している姿が1人の人間としてかっこいい、私の憧れの存在です。
さて、ZORN氏の名曲 my lifeですが、彼自身がアンダーグラウンドで様々な困難や葛藤、どん底を経験しながらも死にものぐるいで掴んだ平凡(幸せ)を、絶妙なライミングとゆったりとビートに乗せたフロー、パンチラインの応酬で表現するこの楽曲。

いくつかのラインを紹介。

昼休憩は嫁の弁当 俺より朝早くありがとう

娘達の声おかえり 暖かいごはんまたおかわり

金ピカのチェーンなんか持ってない
高級車にだって乗ってない
けどそこに誇り持ってたい。

60Wの栄光さ 全然金なくても
成功者

今週日曜どこへ行こう?その日の為6日を生きよう

洗濯物干すのもHIP HOP

これらのパンチラインからもわかるように月から土まで毎日仕事に精を出し、帰宅すれば愛妻と愛娘が居る。そんな何気無い平凡(幸せ)に感謝と愛を表現する。世間が抱くラッパーへのイメージとは良い意味で対極にある表現での楽曲。

何気無い毎日への感謝と家族への愛を持つことは、実は1番かっこいい男の条件なのかもと思わせられる、心揺れる名曲です。