漫画『火の鳥』
『火の鳥』は今は亡き、手塚治虫先生が描いた代表的な漫画でいくつかの話に分かれている。
未来編や鳳凰編や生命編などがある。それらの話では火の鳥の血を飲めば不老不死を得られるということで、たくさんの人間が火の鳥の捕獲を試みるが、どうしても捕まえられない。
人間模様や、過去、現在、未来が描かれて2020現代を予想した手塚治虫先生のメッセージは、現実となっている。テロや戦争、人間愛、病気、社会問題、テクノロジーの発達をテーマにした哲学といえるストーリーで、オススメできる漫画である。
アニメ化もされたが、原作の漫画のほうが面白かった。
手塚治虫先生は火の鳥を通じて現代の人々に向けたメッセージを投げかけている。皮肉といえるメッセージに思える。コロナウイルス問題も東日本大震災による原発問題も火の鳥で似たようなシチュエーションで既に描かれているから驚きだ。普遍的なテーマの漫画である。
未来人は老いを恐れて死を恐れて、火の鳥の血を求めて争っている。
まだ知らない人はぜひお読みになることをオススメしたい。漫画の神様の作品を読む必要がある。良い勉強にもなるし、壮大な物語に感動するに違いない。
自分のとても好きな話は、人間の祖先がロボットだったという話だ。復活編である。