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ワンダと巨像レビュー
ワンダと巨像について、レビュー。ネタバレは含んでおりません。
海外でも、非常に評価の高い、ワンダと巨像。日本では、2005年に発売されたPS2時代のゲームソフト。フルリメイクという形で、「ほとんど新作」に近い形で甦った傑作だと感じます。巨人を倒して女の子を救う構図になっています。
御伽話のような構図は、老若男女問わずキャッチーで、古典的でさえあります。ゲーマーにとっては斬新であり、普段ゲームに馴染みない人にさえ馴染みがあります。
話のとっつきやすさ、分かりやすさがありながら、実際は、物語や世界の詳細は、プレイヤーに委ねるという手法は、この世界の深みを表現するのに貢献しています。プレイヤーに想像させるという点は、解釈の多様性を与えていると思います。
写実的な風景とデフォルメされたキャラ造形や巨人たちの圧巻ともいえ、仔細なテクスチャは、一本一本の毛がまるで生きているかのようです。なにより操作感が「いかにも巨人と戦っている」という必死さをうまく表現していて、思わず熱くなる。
そんな、語りつくせないほどのミステリアスで王道な作品を、ぜひ、いろいろな人に楽しんで貰いたいと思っています。