誰にオススメしてもハマる少女漫画。
ジャンルは中華系の恋愛ファンタジーもの。『暁のヨナ』は少女漫画の王道の展開を押さえながらも、これは一味違うぞと思わせてくれる漫画である。アニメ化もされている。登場人物は長編らしく多いほうだが、それぞれに葛藤があり、ストーリーがあるので自然にキャラクターが入ってくる。キャラクター自体にとても魅力があるのだ。
物語は世間知らずなお姫様のヨナが、恋していた幼なじみスヨンに父を殺されて、もう1人の幼なじみハクと共に国を追われるところから始まる。物語の主軸は主人公ヨナの成長と、それを見守り助けるハクの恋愛模様だ。登場人物は味方・敵を含めて圧倒的に男が多いが基本的にはハクとヨナにスポットがあたるため逆ハー要素はあまり感じられない。このハクのヨナに対する恋心は序盤から読者にはダダ漏れなのだがヨナには一向に気づかれず、ただただ不憫で応援したくなる。最近の少女漫画は展開が早くてアラサーの私ではついていけないものも多いが、『暁のヨナ』はじれじれ展開で、そうかと思えばたまに変化球で糖度の高い回が存在する。これが読者を喜ばせる。
私は電子書籍の漫画を読むのが趣味だが、同年代にオススメすると百発百中でハマる数少ない漫画である。まだ完結していないが、続きが気になってしょうがない。