帝一の國 / Teiichi: Battle of Supreme High

帝一の國 / Teiichi: Battle of Supreme High

『帝一の國』とは、古屋兎丸による学園政治ドラマを描いた青春学園漫画である。2010年から2016年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載された。単行本は全18巻。権力争いと人間模様をテーマとしており、登場人物たちの成長や葛藤を描いた作品である。
時代は昭和。物語は、主人公の赤場帝一(あかば ていいち)が、多くの政治家を輩出する超名門校、海帝高校に入学するシーンから始まる。帝一の父親は政治家であり、帝一も政治家になることを目指していた。そのために、まずは海帝高校で生徒会長になるという野望があった。帝一は生徒会長になるために策略をめぐらし、狡猾なライバルたちと死闘を繰り広げる。帝一は生徒会選挙を通じ、さまざまな仲間やライバルたちと関わりあう中で、政治的な駆け引きや人間関係の中で人として成長していく。主人公だけでなく、個性豊かなキャラクターたちも作品の魅力である。ただの青春漫画にとどまらず、政治漫画でもあり、コメディ漫画でもある作品。

uh-roncha19のレビュー・評価・感想

帝一の國 / Teiichi: Battle of Supreme High
9

最初どんな映画なのか全く想像できなかったが

タイトルを見た時になんとなく元ネタが漫画なのはわかったが、どんな映画なのか想像できなかった。お気楽そうな映画が観たくてなんとなしに見始めると、気がついたら引き込まれていた。
菅田将暉演じる帝一のキャラのアクが強すぎて「ただの危ないやつ?」と思ったが実はなんだかいいやつで、それを支える人たちもなんかいい人…。ライバルさえも「実はいいやつなんじゃないか」とすら思えてくる。帝一のお父さんがはめられて捕まった時に見せた帝一の本音の叫びには思わずほろりとしてしまった。
間宮祥太朗演じる氷室ローランドと千葉雄大演じる森園億人との対戦での、どちらにつくかの戦いも、とても面白かった。氷室ローランドの、自信に満ち溢れていたがあるところからそれが急降下していく様も人間らしくて飽きさせない。
千葉雄大はほんわか、なよなよしたイメージだったが今回の知的な役は結構はまっていたような気がする。そして最後の民主主義にのっとった選挙のラスト。邦画はあまり観ない方だがそのラストの展開に思わず笑ってしまった。おかしくて笑ったのではなく、「楽しくてワクワクして」笑った。そうきたか!の連続で最後の最後まで面白かった。そして最後の帝一のセリフには考えさせられて背筋がひやっとした。みんな選挙に行こうね、と強く思って終わった。楽しいしかっこいいし勉強になりました。久々にいい映画観たと思いました。