未開の地でラブ&ピース
世界観、ストーリー、キャラクター、武器銃器。
あらゆる所で少年心を揺さぶられる作品で、現在まで数多くの作家先生達に影響を与えた内藤泰弘先生作品の中でも、最も力のあるタイトルだと思っています。
主人公はパンチの効いた見た目。荒廃した星の上で毎日命のやり取りをする世界で、ラブ&ピースを本気で信じているお調子者。
凄腕のガンマンで人類史上初の局地災害に指定された賞金首。
この時点で少年漫画が好きな人は興味を持たれるんじゃないかと思います。
不殺を信条にして例え自分が銃口を向けられていても、危機を脱し、相手を殺さずに無力化する。
最初は読んでいてもどういうストーリーか分からないかもしれませんが、二巻、三巻と読んでいくともう抜け出せません。そのままアニメも見てしまいます。見てください。
アニメは原作に追いついてしまった為、後半はアニメオリジナルの設定ストーリーになってます。それも一つの結末として見てもらえると、原作と比較出来て面白いと思ってます。
絵柄はコミカルなギャグパート、アクションが映えるシリアスパートと別れてはいますが、作品の空気感からこの世界の住人は人の生き死にを独特な目線で見ている印象です。
内藤先生の次作「血界戦線」と比べても何一つ遜色はない作品です。一読者としても漫画家を志す人から見ても名作である事は間違いありません。