心の奥にしまいこんだ誰にも言えない気持ちをそっとくすぐる歌詞が秀逸です。
心の奥にしまいこんだ、誰にも言えない気持ちをそっとくすぐる歌詞が秀逸です。
彼女の良さは、歌詞の奥深さと、独特なメロディラインにあります。
「ふたりの世界」という曲の中には、彼氏のことはそんなに好きじゃないのに付き合っている女の子が出てきます。好きじゃないけど、なんとなく楽しいこともあるし、ダラダラと付き合いを続けてしまった、こんな経験を持っている女子は少なくないんじゃないでしょうか?
そんな歌詞の中にはこんな一言があります。
「いつになったら私のことを 嫌いになってくれますか」
もうそんなに好きじゃないけど、自分からは嫌いになったと言えない、そんな狡さをそっと表している一言です。あいみょんの歌詞には時にハッとさせられます。
彼女の歌詞にはいつも等身大の人間が生きているような感覚があります。
時には狡かったり、時には悩んでいたり、幸せばかり歌った歌は少なく、そんなところがリアルな人間らしく共感を生みます。
歌詞だけでなく彼女のメロディーラインも独特な音色があります。
フォークやジャズの影響も感じさせる、自由で歌詞が主体のようなメロディラインは、まさにシンガーソングライターといった雰囲気があります。
語りかけるような歌と心の奥をぐっと掴まれるような歌詞、それがあいみょんの素晴らしさではないでしょうか。