ROOKIES / ルーキーズ

ROOKIES / ルーキーズ

『ROOKIES(ルーキーズ)』とは、森田まさのりによる高校野球漫画である。『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた。二子玉川学園へ赴任してきた新人教師の川藤幸一が、野球部の顧問になって野球部の不良たちと甲子園を目指すストーリーとなっている。川藤が親身になって不良の部員達と向き合うことで成長していくところがこの漫画の面白さである。2008年には同タイトルでドラマ化されている。2009年には『ROOKIES-卒業-』として映画化された。単行本は全24巻のほか文庫版が発売された。

tohno28のレビュー・評価・感想

ROOKIES / ルーキーズ
8

男くさい不良野球漫画!

「ろくでなしBLUES」やドラマで放映されていた「べしゃり暮らし」の作者でもある森田まさのり先生の野球漫画です。男気溢れる絵のタッチや登場人物の楽しい、可笑しいノリは「ろくでなしBLUES」や「べしゃり暮らし」そのままに、高校の不良たちが懸命に甲子園を目指します。
学校の邪魔者であった不良野球部員たちが1人の熱血教師に影響され、ひたむきさや何かを得るためには忍耐力が必要なことなど人生において大切なことを不器用なりに学んでいく様は感動します。熱血教師な川藤先生の愚直で一生懸命な言葉や姿勢は不良でなくとも胸につきささり、何かをあきらめようとする怠惰な心に活を入れてくれ、やる気が出ます。1つのチームが会社などで大きなことを成し遂げようとする時にはこういったマインドが必要なんだろうなと説得力があります。川藤先生だけでなく、野球部員も個性的なキャラクターで、一匹狼のエース安仁屋や真面目で熱いキャプテン御子柴、お調子者の平塚などそれぞれみんなカッコ良さがあり、チームメイトにいたら熱くなれそうです。野球をやっていた人はもちろん、野球を知らない人でも自分を、他の誰かを突き動かしたい気持ちになった時におススメの漫画です。