世界の中心で、愛をさけぶ / セカチュー

世界の中心で、愛をさけぶ / セカチュー

『世界の中心で、愛をさけぶ』とは、日本の映画作品である。「セカチュー」と略され、ブームを巻き起こした。
片山恭一原作のベストセラー小説『世界の中心で、愛をさけぶ』を基にしたラブストーリーで、大沢たかおと柴咲コウが主演である。観客動員数620万人、興行収入は80億円を突破する大ヒット作となった。
大沢たかおは松本朔太郎、柴咲コウは藤村律子を演じている。また、松本朔太郎の高校生時代を森山未來、藤村律子の少女時代は菅野莉央が演じている。朔太郎と親しくなったものの、白血病になってしまう少女、広瀬亜紀は長澤まさみが演じた。森山未來と長澤まさみについては、この作品が出世作となった。
大人になってからの朔太郎の視点からストーリーが描かれているのが特徴である。朔太郎と亜紀のラブストーリーに加え、成人後の朔太郎と婚約者の律子のエピソードについても触れている。
主題歌は平井堅の「瞳を閉じて」で、こちらも大ヒットとなった。

rion5115のレビュー・評価・感想

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世界の中心で、愛をさけぶ / セカチュー
10

世界の中心で愛を叫ぶ

これは結論から言うと、ヒロインとなる亜紀(長澤まさみ)が白血病にて死んでしまう物語で、それを看取ったサク(森山未来)とのラブストーリーです。
この作品の魅力は、大きく分けると二つのステージに分かれます。最初のステージは、サクと亜紀の初恋が始まるところです。最初の思い出深いシーンは先生の告別式のシーン。亜紀は優等生で通っていて、告別式では突然の雨の中でも毅然として弔辞を読み上げます。そんな彼女に傘をかざすのがサクなのです。その後、サクに対して亜紀は感謝の言葉を述べ、そこから二人の愛が始まります。その当時流行っていたラジオDJにて、葉書が読まれるとウォークマンがもらえるというサービスがありました。サクは亜紀が白血病にかかるストーリーをでっち上げ、ウォークマンを手にします。その放送を聞いていた亜紀は立腹するのですが、その後、ウォークマンを通じて音声による交換日記をすることとなります。二人の中はどんどん深まり、二人で無人島に宿泊したりするようにもなるのです。
しかし、皮肉なことに亜紀は白血病であることがわかります。抗がん剤治療によりボロボロになった亜紀ですが、サクと一緒に憧れのオーストラリアに行きたいと言います。二人は実現するため空港まで行くのですが、そこで亜紀が倒れてしまうのです。この時の「誰か助けてください」と叫ぶサクの台詞は忘れられません。
もう一つの名シーンは、もう命が短いと言うことを知りながら、写真館にて結婚式をしたことです。籍までは入れませんでしたが、その写真はとても感動的でした。