特撮

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特撮(とくさつ)は2000年に大槻ケンヂを中心に結成されたロックバンド。メンバーは大槻ケンヂ(ボーカル)、NARASAKI(ギター)、三柴理(ピアノ・キーボード)、ARIMATSU(ドラムス)。
1999年にロックバンド筋肉少女帯を脱退した大槻ケンヂが内田雄一郎と三柴理と共に立ち上げる。NARASAKIはオーディションにより加入、そのNARASAKIの紹介で有松博が入った。
2000年にシングル『アベルカイン』でメジャーデビューを果たす。続いて1stアルバム『爆誕』をリリースすると、多彩な楽曲でファンを魅了した。2006年に筋肉少女帯が再結成されたことにより、特撮は充電期間に入るが、2011年に再始動ライブツアーが告知された。

まつり3128のレビュー・評価・感想

特撮
8

大槻ケンヂがカッコよさを追及するとこうなる。

筋肉少女帯の大槻ケンヂ。コミックソングとしか思えない歌詞を書きながら、多感な若者には大事なメッセージソングに聞こえるという不思議なバンドを牽引したあの大槻ケンヂが、特撮という新バンドを始めた時、私は即買いし、ハマりました。カッコイイ。
筋肉少女帯でもカッコイイ曲はありましたが、特撮はお笑い成分が少なめで、ホラー感や、不条理、特撮流の美学が詰め込んである感じがしました。サブカル文学を読んでいるという感覚そのものが、音楽でも出てきている。
ライブの映像を見ても、MCではもちろんふざけるオーケンですが、格好なんかもパンク青年っぽくて、かっこよさに本気を出している気がしました。それが、筋肉少女帯ファンには物足りないでしょうし、パンクロック好きからしたら、なんだかふざけているという感じがしてついていけない。どちらのファンからも嫌いではないけど、買わないかなという感じになられてしまい、売り上げが全く振るわなかった特撮ですが、本当にカッコイイです。
ヌイグルマーが映画化したり、アイドルが楽曲をカバーしたり、オーケンブランドというものにブレがない感じがして大好きでした。人として軸がブレているなんて曲を出したオーケンですが、実はずっと真っすぐなのではないかと思います。