僕等がいた

僕等がいた

『僕等がいた』とは、2002年から「ベツコミ」で連載され、第50回小学館漫画賞少女向け部門を受賞した小畑友紀の漫画であり、2006年にアニメ化され、2012年に完結後、実写映画化もされた大人気漫画である。舞台は北海道釧路市と東京で、高校生活に期待を寄せる少し天然で一途な普通の女の子高橋七美と、運動神経抜群でクラスの大半が好きになるが、心に大きな影を抱える矢野元晴の高校時代~社会人までの青春と純愛を描いたラブストーリー作品である。

rumika476のレビュー・評価・感想

僕等がいた
9

言わずと知れた名作

実写映画化もされたこちらの作品、マンガ、映画どちらもとてもオススメです。
原作は少女マンガなのですが、若い世代の女性だけでなく様々な年代の男女共にオススメしたい作品です。よくある少女マンガとは何かが違う、、言葉では言い表せませんが、読んでみれば絶対にわかります。学生の頃周りの友達みんなでハマって、矢野派か竹内君派かって語り合っていました(笑)。
恋愛ものなのでもちろんキュンキュンする要素もあります。ですがそれだけでなく、一つ一つの言葉が深く胸に刺さり、いろいろなことを考えさせられる作品です。
映画もマンガもオススメなのですが、特にマンガをオススメしたいです。映画では凝縮されているので、マンガでのシーンが抜けている所もありますので。
登場人物一人一人の人間性、そしてもどかしい人間関係。どうしてそうなっちゃうのって読んでいる方はモヤモヤ、ハラハラ。そんな気持ちを抱えながら気付けば、どんどん先に進んでいってページをめくる手が止まらなくなります。
たくさんある名言の中の1つ、「どうしてあたしたちは簡単な事が出来ないの、それとも簡単すぎて難しいの」。
この言葉を見たときひどく考えさせられました。一見矛盾しているような言葉ですが、なんだか核心をつかれたようで。この他にもたくさん心に刺さる名言があります。それもこのマンガの醍醐味かなと思います。いくつになっても何度でも読み直したい作品です。