乃木坂46一期生の底力
ここでは乃木坂46の20枚目シングル「シンクロニシティ」 のカップリング曲である「Against」についてレビューしたい。
この曲の特徴は、メンバーは一期生のみで構成されており、二期生・三期生が誰一人参加していないこと。
そして歌詞の内容を見てみると、当時まだ15歳の生駒がセンターに立ち、アンチから「センターブス」と馬鹿にされながらも歯を食いしばり、乃木坂を支えて引っ張ってきた心情がヒシヒシ伝わる。
なぜそう思うのかというと、歌詞の中で 「前に誰かいるのなら後をついて行けばいいけど 先頭に立ってしまった運命には逆らえない 弱音なんて吐けず歯を食いしばった日々」とある。
乃木坂46の一期生で前例も何もない手探り状態の中、生駒がどんな思いでセンターに立ったことか。
陰で泣いてしまっても乃木坂46が好きだから、どんなことがあっても弱音を吐かなかった。
秋元が最後はセンターでという話を生駒が断ったのは、ファンの間では有名。
だから秋元は生駒への感謝とこれからのエールを歌詞に託したんだと思う。
この曲をたまたまYouTubeで聴いて衝撃を覚えたとともに、秋元康の才能と人を見抜く力を改めて実感させられた。
皆さんは乃木坂46と聞いて「ただの寄せ集め集団」、「秋元が作ったアイドルグループ」のような認識しかないと思うが、食わず嫌いはやめて一度聴いてみてほしい。