ドタバタコメディのハッピーエンド
テレビのメインニュースキャスターをしていたエバンは、選挙に出馬しついに国会議員に当選します。妻と子供3人を連れて仕事のために新たな大きな家に引っ越し、新たな車で議会へ通勤します。
大きな仕事の責任と権力を得たエバンは、ある夜世界を変えるために力を貸して欲しいと神様へお祈りします。その後、モーガンフリーマン演じる神により旧約聖書のノアの箱舟にまつわる「サイン・兆候」が次々現れ、エバンに大洪水に備えて全ての生物と人々を救う箱舟を作るようにお告げします。彼はハイキングの計画を立てて家族や子供達との時間を取ろうとしますが、議員としての仕事を遂行しようと多忙な仕事をこなす日々で家族との約束が果たせず、家族の心は離れていきます。
そんな日々を送っていると、不思議なことに次々と巨大な箱舟を作るための木材が届き、勝手に近所周辺の土地を買ったことになっていたり、剃っても剃ってもモーゼスのようなヒゲが伸びたりしていきます。議会で通すべき法案の重要な局面に取り掛かるも、様々な不思議なハプニングにより信用されず、遂に自宅待機として停職処分になってしまいます。そこで神からのお告げは避けられないとし、来たる災害に備え箱舟作成に精を出します。
一度見捨てた家族は思い直してエバンを応援するために戻り、様々な動物と一緒に箱舟作りを行います。運命の日は乾燥しており晴れの地域に雨は降らず、洪水は起こらないと誰もがエバンをバカにしていましたが、山中にある湖のダムが決壊し、洪水が起こります。人々や全ての動物を箱舟に乗せ洪水から救い、箱舟は水の流れに沿って街中を進んでいき、議会の建物前で止まります。取り掛かっていた法案採択の期限の日ですが、これを通すと政治家が金儲けをする仕組みである裏事情を知ったエバンはこの法案を通すことを否決しました。悪事から市民を守り、また家族を信じて絆を深め、小さな一つの親切から少しずつ世界は変わって行く、という教えがドタバタなコメディーを通して描かれています。