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元ビジュアル系でも関係なし!
低音から高音まで伸びやかに広がる柔らかい声と、繊細でメロディアスかつ極彩色のギターの音色、そして圧倒的な世界観。繰り返し聴いていくとどんどん彼らの音楽に引き込まれていく。
元々ビジュアル系の彼らだが様々な紆余曲折を経て今のスタイルに。ビジュアル系というとそれだけで拒否反応をおこす人もいるだろう。けれどまずは一度でも良いから彼らの音楽を聴いて、そしてその世界観を感じて欲しい。
世の中の多くの歌詞にはとにかくメッセージが込められているだろうし、何かを伝えようとしている。そして彼らの音楽もまた同様にメッセージが込められているし、メッセージ性もある…けれど、何かが違う。
例えば、女の子に向けられた楽曲では、女の子を応援している様な感じはあるが決して「頑張れ」とは言わない。でも「頑張らなくても良い」とも言わない。でも応援されているのは伝わる。そんな不思議な感覚なのだ。歌詞を見ればもっと人それぞれの解釈も生まれるし別の受け取り方もあるだろう。ただそこに生まれるものはきっと、ありきたりではないと思う。
そしてもし彼らの生の音に触れる機会があるならば足を運んでみて欲しい。ボーカルとギタリストのクオリティの高さを体験できるはず。音源よりも遥かに素晴らしい世界観を是非体感して欲しい。