スピーシーズドメイン

スピーシーズドメイン

『スピーシーズドメイン』とは、秋田書店の『別冊少年チャンピオン』にて2013年11月号から2020年2月号まで連載された野呂俊介に人外ラブコメ漫画である。単行本は全12巻。
本作は、異世界からの「取り替え子」や「混血」といった亜人が、人間と共に暮らす現代社会を舞台とした学園コメディである。本作の世界では、エルフやドワーフなどの亜人はごく身近な存在だが、本来持つはずの魔法などの特殊能力「ドメイン」は、現世の魔力不足によりほとんど使用できない。物語は、魔法を使えないことに引け目を感じつつも、エルフとしての気高さを保とうとする女子高生・風森弦子(かざもり いとこ)を中心に展開する。彼女が、科学を独自のドメインとして操る人間・大機ら「クリエイティ部」の面々と出会い、文化祭や体育祭、友人たちの恋模様を経て、周囲と打ち解け成長していく姿が描かれる。

1996ringoのレビュー・評価・感想

スピーシーズドメイン
7

亜人と人間が一緒に暮らす世界の学園ラブコメディ

この世界は亜人と人間が一緒に暮らすのが当たり前になってきた世界なのですが、彼らは特別な能力を持っているわけではありません。翼を持つ種族であるものの飛行能力はなかったり、小柄でがっしりとしていて女子でありながら立派な髭を蓄えたドワーフなどもいますが、あくまでも見た目が一般的な人間と異なるというだけでほとんど変わりません。

この、人間と一緒に暮らすことになっている亜人は多数いますが、その大半の亜人の出生は「人間の幼児との取り替え子」という結構怖い設定です。

そんな、人とは異なる見た目を持つ亜人たちと共にいる人間、大機発彦のモットーが「全ては科学で説明でき、この世界に魔法は存在しない」であるにも関わらず、実は彼こそ最も魔法に近い力を持っていることがのちに判明します。
ヒロインの風森弦子は当初から彼の発明を、科学というレベルではないと睨んでいましたがその推測が的中し、彼の「彼ができると信じることは実現できる」という神の如き能力を発覚させました。

その代わりに、あくまで彼ができると信じること、という制約があり、彼が科学バカのデフォルメ的存在であるがゆえか、自由に話せていたはずのアンドロイドをわざわざ片言のロボ喋りにするなど残念な点も。

様々な種族と人間の高校生たちが恋愛関係を結んでいくラブコメディ。気楽な気持ちで読めるほっこりギャグ漫画です。