BABYMETALこそ至高のクールジャパン
BABYMETALは日本のアーティストの中で平成後期から令和初期にかけて最も世界的に活躍しているメタルダンスユニットです。重厚的なメタルミュージックに日本的「カワイイ」を組み合わせた奇抜なスタイルはあっという間に国外でも有名となり、デビュー以来確かな地位と支持を得ています。メインボーカルを務めるSU-METAL(中元すず香)の突き抜けるような凜々しい歌声は、メタルサウンドにかき消されることなくリスナーの耳まで届きます。スクリーム(合いの手)とダンサーを務めるMOA-METAL(菊池最愛)の見せるコロコロ変わる表情は時に小悪魔のようにあざとく、時に天使のようにチアフルで目が離せません。そんなBABYMETAL、通称ベビメタが海外で絶大な支持を得られたのは、「メタルの本場」に媚びず、日本人アーティストというアイデンティティを貫き通しているところにあると思います。海外での音楽フェスでも、彼女たちはいつもと変わらず日本語で歌います。言葉も通じぬアウェーの土地でも臆せずパフォーマンスする姿に、初めは懐疑的だった会場も最終的には天にフォックスサインを掲げます。熱も冷めやらぬまま、「シーユー!」と笑顔で去っていくベビメタ。彼女たちこそクールジャパンの最高峰に違いありません。