歴史の息づく博物館というテーマが最大に表現された映画
職も住まいも転々とし家庭にも問題を抱えていた主人公ラリーが就職斡旋所へ行き、自然史博物館での警備の仕事を紹介されることから始まります。博物館での仕事と張り切り向かうラリーですが、実際は老人3人が任されていた博物館での夜間警備の仕事。思っていた仕事と違ったラリーが事情を説明しようとしますが老人達は聞く耳を持たずに仕事内容の引き継ぎにとりかかります。そして意味深に「何者もいれるな、出すのも駄目だ」と言われ、訳の分からないまま任せられてしまうラリー。そのまま日は落ち、初の夜間警備の仕事を始めたラリーの目の前には、ひとりでに動き出すティラノサウルスの骨組や蝋人形、剥製の動物達…。驚きと戸惑いの中、ラリーは無事日の出まで警備を全うする事が出来るのか。
自然史博物館を舞台に広げられるこの映画では凶暴に見えたティラノサウルスも実は遊び好きで甘えん坊だったり、物知りで紳士的な大統領の像は意外にも恋に臆する一面を持っていたり。それぞれのキャラクターの歴史や個性が面白く表現されており、子供から大人まで幅広く楽しむ事が出来る内容になっています。そしてこの映画にはその続編ナイト ミュージアム2があり、こちらもまた前作の内容をよく組み込まれていて見応えのある映画となっています。