ボボボーボ・ボーボボ

ボボボーボ・ボーボボ

『ボボボーボ・ボーボボ』とは、漫画家・澤井啓夫によるギャグ漫画。キャッチフレーズおよびコンセプトは「不条理ギャグバトル漫画」である。集英社の『週刊少年ジャンプ』で2001年から2007年にかけて連載していた。TVアニメ、ゲーム、カードゲーム化するなど、大変人気がある作品だった。

funyalyのレビュー・評価・感想

ボボボーボ・ボーボボ
10

理解するのではなく感じる作品

この漫画を本当に理解できる者は誰もいないのではないだろうか。一応ストーリーのようなものは存在するが、そのストーリーも圧倒的なカオスに吸い込まれもはや存在していないようなものである。この漫画の素晴らしいところはまさにそのカオスの中にある。
この漫画を読んでも感動することはないし、男女の恋愛に胸が踊らされる訳でもない。しかし、この漫画を読むことによって、『俺もこんな漫画で笑えるんだな』『まだまだ人生捨てたもんじゃないな』といった生きる気力は確かに心の底からじわじわと湧き上がってくる。
この漫画の中に出てくるギャグシーンは意味不明であることが多い。そんなギャグシーンを見て、最初のうちは戸惑うかもしれない。しかし、そんなときこそ次のページに指を進めてみて欲しい。気づいた頃にはあなたはこの漫画の虜になってしまっているだろう。
ボボボーボ・ボーボボという漫画は言葉で語り尽くすことのできないほどに、妖しい魅力を持った漫画なのだ。この漫画は是非現代を生きるサラリーマンや、未来を支える小・中学生に読んでもらいたいと思う。読むことにより確実に、自分の考え方とは違う何かを享受することができると思う。単行本だと手が届きにくいと感じる人は、アニメ版を見るのも良いだろう。とにかく、作品を感じてもらいたい。私が心からオススメする漫画である。