機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星

機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』とは、矢立肇・富野由悠季(原案)、安彦良和(漫画)による漫画を原作としたアニメである。2018年5月5日より全国35館で4週間限定上映、および有料配信され、2018年7月13日にBDとDVDが発売された。
アニメプロジェクトは、原作のストーリーの中でもシャアとセイラの少年少女時代から一年戦争開戦までの内容(通称「シャア・セイラ編」「開戦編」)を2015年から2016年にかけて全4章構成で公開し、2017年から2018年にかけて「ルウム編」を全2章で公開した。この全6章で構成の中でも、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星』は「ルウム編」の後編であり、アニメプロジェクト完結編として描かれている。

gana10のレビュー・評価・感想

機動戦士ガンダム THE ORIGIN VI 誕生 赤い彗星
8

赤い彗星が誕生した瞬間!

ファーストガンダムでアムロ・レイのライバルとして登場以来、シリーズ通して謎の多かったシャア・アズナブルが赤い彗星として活躍したルウム戦とその後、ファーストガンダムまでの間を描いた作品です。Ⅰからあるオリジンシリーズの中でも、シャアがモビルスーツで最も活躍するこのパートは個人的に一番好きです。ファーストガンダムでの常に苦戦気味のシャアの姿は全くなくまさに無敵!冒頭でシャアひとりで戦艦をどんどん沈めていく様はまさに圧巻です。前作でシャアが「これで歴史が変わる」というシーンがあるのですが、まさにガンダムの世界でモビルスーツが戦闘の中心になる歴史的瞬間を描いています。またシャア・アズナブルの名台詞として語り継がれる「通常の三倍の速度!」という台詞もちゃっかり登場。ファーストガンダム世代の方にはたまらない演出ではないでしょうか。またファーストガンダムで活躍するアムロやハヤト、フラウ、ミライなども最後に少し登場します。ファーストガンダムでの役割と共に紹介されるそのシーンは、大人の身勝手な考えで巻き込まれていく子供達を描いています。戦争の悲惨さを考えさせられるガンダムシリーズ共通のメッセージもしっかり伝わってくる内容となっています。