ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Forest of Piano / Piano no Mori: The Perfect World of Kai

ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Forest of Piano / Piano no Mori: The Perfect World of Kai

『ピアノの森 -The perfect world of KAI-』とは、『ヤングマガジンアッパーズ』で連載が開始された一色まことの青年漫画である。2018年にはアニメの第1シリーズが、2019年には第2シリーズが放送された。
森に捨てられたピアノをおもちゃ代わりにして育った主人公・一ノ瀬海。彼はかつて天才ピアニストと呼ばれた阿字野壮介や、偉大なピアニストの父を持つ雨宮修平との運命的な出会いを経て、世界的なピアノコンクールであるショパンコンクールに挑んでいく。

touko_hitagiのレビュー・評価・感想

ピアノの森 -The perfect world of KAI- / Forest of Piano / Piano no Mori: The Perfect World of Kai
10

アニメを見た方はぜひ!

映画でアニメ化されましたが、海が小学生の頃までのお話でした。ウラディミール・アシュケナージさんがピアノを担当していたので、実はすごい映画だったのです。なぜテレビでもアニメ化したのかわかりませんが、また話題になったのはファンとしては嬉しいことです。

アニメではどうしても全てを取り上げるわけにはいかないので、アニメを見た方には全26巻と少し長くなりますが、ぜひぜひ原作を読んでほしいです。

アニメでは省略されていた登場人物や、ショパンコンクールでのコンテスタント達1人1人の過去が丁寧に描かれていて、読み始めると止まりません。それぞれの演奏も、絵から音が聴こえてきそうなくらいの迫力があります。

アニメでは最後がかなり駆け足になってしまっていたのですが、原作ではショパンコンクール後を、最終巻まるまる1冊使って描いています。途中、ラストスパートに向かったところで原作が何年か中断してしまった時はどうなるだろうと思いましたが、素晴らしい結末でした。これぞハッピーエンドです。このための中断だったんだなと今なら思えます。

音楽好きな方、ピアノ好きな方、アニメを見て興味を持った方には強くお勧めします。特に、ショパンコンクールの結果発表の場面と最終巻のラストは号泣間違いなしです。