一週間フレンズ。

一週間フレンズ。

『一週間フレンズ。』(いっしゅうかんフレンズ。)とは、葉月抹茶による漫画作品および、それを原作としたテレビアニメ、舞台、実写映画などのメディアミックス作品群。原作漫画は2011年に『月刊少年ガンガン』誌上で読み切り作品が掲載され、その後2012年から2015年まで連載された。4コマ漫画とストーリー型式漫画のミックス形式で、主に後半がストーリー型のレイアウトとなっている。2017年2月の時点でコミックス累計発行部数は170万部を突破するヒットを記録した。2014年にはテレビアニメの放送と舞台公演が行われ、2017年には実写映画が公開となった。いつも一人で過ごしているクラスメイト・藤宮香織と仲良くなりたいと思った主人公の長谷祐樹は、彼女に近づこうとするが毎回あっさりと断られてしまう。なんと藤宮は「一週間で友達との記憶を失ってしまう」という状況下にあった。それでもめげずに近づく長谷と、周囲のクラスメイトとの交流を経て、少しずつ友達のことを記憶できるようになる藤宮だが、ある日転校してきた小学生の頃のクラスメイトの姿を見て、症状が再発してしまう。

tobi0828のレビュー・評価・感想

一週間フレンズ。
10

あきらめない事の威力

物語は主人公の祐樹が同級生・香織に「友達になって下さい」と声をかけますが、“友達のことを一週間で忘れてしまう”という記憶障害がある香織が何度も拒み続けるというところからスタートします。

何度拒まれても「俺は絶対にあきらめません。だってやらないと何も始まらないじゃないですか。」「俺、このままじゃイヤなんです。やれるだけの事はやりたいんです。俺、空気読んで何もしないくらいなら間違っていてもやる方がいいんです。」と言う彼の姿にグッとくるんです。

多くの日本人は「右にならえ。」で、他と違う意見を言ったら仲間外れにされてしまうとおびえ、常に空気を読んだり、まわりに合わせたりしながら自分の本音とは違う生活をしていると思うんです。

そんな中祐樹がハッキリ言い放った「やれるだけの事はやりたい。」「間違っていてもやる方がいいんです。」というセリフは強烈に響くものがあり、おもいっきり心を揺さぶられました。

そして何度拒まれてもあきらめなかったおかげで、交換日記を始める事が出来たのです。

まさに「あきらめない事の威力」であり、簡単にあきらめてしまう現代の若者への強いメッセージになっていると思いました。

また香織が昔の記憶を思い出して昔好きだった人がいた事を知り、祐樹が「忘れられない奴がいるなら、勝てねぇよ~。」と言うセリフがあるのですが、その時の山﨑賢人君の「勝てねぇよ~。」の言い方がうますぎて、うますぎて、せつなすぎて、せつなすぎて、涙があふれ出てきて止まりませんでした。

やっと好きな子と友達になって、これからいろいろな事をしたいと思ったであろう期待で胸がいっぱいの時にその事実を知ります。その絶望感を見事に演じていて、素晴らしいの一言です。

そしてこのまま終わったら祐樹があまりにも可哀そうすぎると思っていましたが、結末は素敵な終わり方になっていました。なのでホッとして大感動できました。

この作品の見どころはなんと言っても祐樹の一途さとあきらめない事の威力であり、「人を想う気持ちってこんなに純粋でせつないものなんだな~」、「若い頃にもっともっと本気で恋愛をしておけば良かったな~」と思わせてくれた大変素晴らしい作品でした。