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男なら一度は見ておくべきハードボイルド映画「ザ・ドライバー」
この作品は1978年にアメリカで制作されたハードボイルドなカーアクション映画だ。
主人公は、ギャングの銀行強盗の逃走を金で請け負う”ゲッタウェイ・ドライバー”と呼ばれる仕事のプロ。
彼は寡黙だが、車のドライビングテクニックは絶品。
そしてたとえ依頼の金額が大きくても気に入らない相手の依頼は断るという自分のポリシーを強く持った男。
ストイックで他人に迎合しない生き様がとても魅力的に描かれている。
また彼には定職はなく、彼女、家庭もなく、友人もいない。
部屋の中にも何もなく、ベッドとカントリーの流れる小型ラジオだけの削ぎ落としたような暮らし。それがストイックさと背中合わせの孤独感を漂わせる。
そんな彼のもとにに仕事のパートナーとしてカジノのプレイヤーである謎の美女が現れる。彼女は22歳と若いが、過去にとある傷を負っていた。
そこに主人公を執拗に追う狂気を帯びた刑事が絡み、素晴らしいカーアクションが展開される。
主人公のゲッタウェイ・ドライバーには、ティータム・オニールの父であるライアン・オニール。彼の37歳の時の作品。
またカジノのプレイヤーには、フランスの大女優イザベル・アジャーニ。
監督はハードボイルドな男の世界を描かせたら天下一品の、ウォーター・ヒル。彼はのちにマイケル・パレ、ダイアン・レイン主演のロック映画「ストリート・オブ・ファイアー」も制作する。