映画『君の膵臓を食べたい』を観ての感想
『映画 君の膵臓を食べたい』は、とても人の命について考えさせられる作品でした。人間の命は有限であることを改めて感じました。だから私もこの残りの人生をどのように日々生きるかが大事であるということを思いました。膵臓の病気で余命が少ない山内桜良とクラスで友達がいない地味な生徒である僕(志賀春樹)が共にお互いのことを次第にわかりあっていく作品でした。そしてお互いの友情が芽生えていく物語でした。それが分かるのが山内桜良が主人公である僕に対する呼び方です。はじめは、「地味なクラスメイトくん」でしたが、途中から「春樹」と名前で呼ぶことから親近感を持ち始めたことが伝わってきます。
そしてクラスで一番人気者の桜良はいつも誰かと繋がっていないと不安という弱さがあり、クラスで一番地味で根暗キャラの僕に関心を持つことになります。桜良の死後、涙を流す僕の姿からは、両者がお互いの足りない部分を認め合える関係であったことに気付かされました。他者にあまり興味がない僕が、初めて感情をあらわにしたシーンもありました。桜良は、事件にあって亡くなってしまいますが、その後の僕は国語の先生になり、図書館整理担当をしている際に桜良との出会いを現在の生徒にも語っている場面は、今でも桜良のことを思い続けているんだなと思いました。