Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン

Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン

『Detroit: Become Human』とは、クアンティック・ドリームの開発によるアクション・アドベンチャーゲーム。PlayStation 4専用ソフトとして発売され、その後PC版も配信された。
2038年、人間そっくりのアンドロイドが普及したデトロイトでは、アンドロイドによる殺人事件が多発していた。本作は、そうした世界を背景に、試作最新型アンドロイド「コナー」、家庭用アンドロイド「カーラ」、アシスタント用アンドロイド「マーカス」の3人の物語を、膨大な分岐と選択肢で描く。

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Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン
10

『デトロイト ビカム ヒューマン』をみんながやった方がいい理由~AIによるシンギュラリティをリアルに感じ取るため~

情報化社会となり、スマホが普及した今、技術革新のスピードはさらに加速し、その先に待っているものは何なのか。
それはやはり人工知能の発展に他ならないはず。今我々が一人一台当たり前のようにスマホを手にしているように、いつか必ず人型アンドロイド(ヒューマノイド)が一世帯に一台普及するような時代がもうすぐそこまで来ているはずだ。
そしてその普及の波が終息した時、AIによるシンギュラリティ、いわゆる技術的特異点が2045年にやってくると言われている。
AIが自我を持ち、人間の知能までの凌駕し、支配をするかもしれない未来がやってくるということだ。
そしてそんな未来をリアルに体験できるゲームがある。それが今回ご紹介する『デトロイト ビカム ヒューマン』だ。

家政婦アンドロイドのカーラ、警察官のコナー、介護アシスタントとして画家と暮らすマーカス、これら3人の主人公がそれぞれ、知能を持ち、人間とともに共存して生活しているが、その過程で自我を持つようになり、やがて人間との対立か融和、ゲーム中で登場する選択肢によりそれらのストーリーをリアルに感じ取ることが出来る。
万人に対して没入感を得られるよう、難しい操作はなく、いたってシンプルである。そして卓越したグラフィックとストーリー展開により映画を観ているような感覚に陥ってしまう。
それぞれの主人公の生活の中で描かれている人間関係と、その中で生まれる細かな心情描写が非常に繊細に描かれているため、感情移入がしやすい。
特にカーラのエピソードは家族の絆をテーマにしており、選択肢によっては本当に泣けてしまうほどだった。
AIが巻き起こすかもしれない未来の姿、映画よりもリアルにこのゲームで感じてほしい。