「一生遊べる」と呼び声高い、RPG界の隠れた名作
3Dダンジョン(地下迷宮)に潜り、モンスターを倒して宝箱からアイテムを入手する「ハック&スラッシュ」に特化したRPG(ロールプレイング・ゲーム)。
元は「ウィザードリィ」と呼ばれる米国産のゲーム。コンピュータRPGとしては古典に分類され、日本ではメジャーとなったタイトル「ドラゴンクエスト」シリーズにも影響を与えている。
死亡したキャラクターが消失する事もある手強い難易度だが、それを補って余りあるほどの「ハマる」要素の高さから人気を博した。
日本では移植版のみならず、様々な派生ゲームが発売されている。
本作「五つの試練」はその派生ゲームのうちの一つ。5種族8職業から6人パーティを組み、ダンジョンに挑戦する。
基本システムは最初期のシンプルなデザインであり、動作は軽快でストレスなくゲームは進んでいく。
決してメジャーな作品という訳ではないが、「日本産ウィザードリィの名作は?」と問われれば、本作を必ず推すというファンも多く、人気は根強い。
その人気の秘密は、プレイヤー自身の手で「ユーザーシナリオ」が作成可能であり、公開する事で他プレイヤーに遊んでもらえる点にある。
本作には公式スタッフが作成した5本のシナリオが存在するが、これに加えてユーザーシナリオは100以上が投稿されており、その中には商業シナリオよりも高い評価を得た名作も数多くある。
つまり「五つの試練」のみで実質的に100タイトル以上のウィザードリィをプレイする事が可能。個々のシナリオ品質も高く「一生遊べるウィザードリィ」と評されているのも、決して誇張ではないだろう。