ファイナルファンタジーⅢが教えてくれる昔のゲームの素晴らしさ
ファミコンのゲームであるファイナルファンタジーⅢ(以下、FF3)というのは、ドラゴンクエストのような、典型的なRPGに近いが、昔のRPGの良さを存分に秘めた最高のゲームである。
まず、一番に今のRPGにはない戦略性というものが挙げられる。このFF3では、四人で戦うのだが、四人のそれぞれ一人一人の「ジョブ」というものが変更でき、それぞれのジョブについて、使える魔法が違ったり、ステータスが違ったり、はたまた最高までレベルを上げると最強になるものあったり…
この「ジョブ」システムがあることによって、幅広い戦略性、戦い方ができ、ラスボスを倒すのだっていろいろなジョブで戦う楽しさがある。これは今のゲームにはないものであろう。
そして、ゲームにおいて忘れがちなのだが、「BGMの素晴らしさ」が今のゲームとは違う。あの8bit音楽の抑えきれないノリノリ感、そしてそれが戦闘の臨場感、はたまたほのぼのとした雰囲気を意識してなくとも出している。
また、今のゲームを悪く言うつもりはないが、今のゲームはとても人物の動き、心理などが細かくアニメーションで描写されている。これに対して、ファミコンのゲーム(ここではFF3)では、ドット絵で細部までは描かれていない。何だ、昔やっぱだめじゃん、と思うかもしれないが、この「ドット絵」によって、その人物が何をしているのか、どんな状況下に立たされているのか、自分の想像によってその足りない部分を埋めることができる。これは今のゲームにないプレイヤーの「想像」要素が関わってくる、ある意味、いや一番重要なFF3の魅力である。
百聞は一見に如かず、その壮大かつストーリーと戦略性、音楽の完成度と昔のゲームに秘められた「自分の想像」という最強の要素を兼ね備えた今のゲームではありえないを、ぜひ遊んで試して頂きたい。
FF3は、最近発売されたミニファミコンで遊ぶことが出来る。