ファイナルファンタジーIII / FINAL FANTASY III / FFIII / FF3

ファイナルファンタジーIII / FINAL FANTASY III / FFIII / FF3

1990年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されたシリーズ第3作。本作は、前2作から大幅に進化したグラフィック、広大なマップ、さらにキャラの職業(ジョブ)を増やし、当時の最大限のシステムを盛り込んだ、やり込み要素満載のゲームである。また、シリーズの名物となった「召喚魔法」が初登場した記念すべき作品でもある。4人の孤児達はクリスタルの啓示を受け、世界の闇を払う為に「光の戦士」として旅に出る。

iwasan_13のレビュー・評価・感想

ファイナルファンタジーIII / FINAL FANTASY III / FFIII / FF3
10

ファイナルファンタジーⅢが教えてくれる昔のゲームの素晴らしさ

ファミコンのゲームであるファイナルファンタジーⅢ(以下、FF3)というのは、ドラゴンクエストのような、典型的なRPGに近いが、昔のRPGの良さを存分に秘めた最高のゲームである。
まず、一番に今のRPGにはない戦略性というものが挙げられる。このFF3では、四人で戦うのだが、四人のそれぞれ一人一人の「ジョブ」というものが変更でき、それぞれのジョブについて、使える魔法が違ったり、ステータスが違ったり、はたまた最高までレベルを上げると最強になるものあったり…
この「ジョブ」システムがあることによって、幅広い戦略性、戦い方ができ、ラスボスを倒すのだっていろいろなジョブで戦う楽しさがある。これは今のゲームにはないものであろう。
そして、ゲームにおいて忘れがちなのだが、「BGMの素晴らしさ」が今のゲームとは違う。あの8bit音楽の抑えきれないノリノリ感、そしてそれが戦闘の臨場感、はたまたほのぼのとした雰囲気を意識してなくとも出している。
また、今のゲームを悪く言うつもりはないが、今のゲームはとても人物の動き、心理などが細かくアニメーションで描写されている。これに対して、ファミコンのゲーム(ここではFF3)では、ドット絵で細部までは描かれていない。何だ、昔やっぱだめじゃん、と思うかもしれないが、この「ドット絵」によって、その人物が何をしているのか、どんな状況下に立たされているのか、自分の想像によってその足りない部分を埋めることができる。これは今のゲームにないプレイヤーの「想像」要素が関わってくる、ある意味、いや一番重要なFF3の魅力である。
百聞は一見に如かず、その壮大かつストーリーと戦略性、音楽の完成度と昔のゲームに秘められた「自分の想像」という最強の要素を兼ね備えた今のゲームではありえないを、ぜひ遊んで試して頂きたい。
FF3は、最近発売されたミニファミコンで遊ぶことが出来る。