Sun Ra Arkestra

Sun Ra Arkestra

Sun Ra Arkestraとは、1950年代半ばに結成された、12人のミュージシャンで構成されたアメリカのジャズ・グループである。キーボード奏者で作曲家のサン・ラが1993年に亡くなるまで率いていた。1995年以来は、1958年よりメンバーとして参加しているサックス奏者のマーシャル・アレンが率いている。バンドの拠点はフィラデルフィアのジャーマンタウン地区にある長屋であり、マーシャル・アレンはこの長屋に住んで活動している。1999年、Sun Ra Arkestraはスタジオアルバム『A Song for the Sun』をリリースした。2009年には、フィラデルフィア現代美術館でこのグループの歴史と芸術性を展示する展覧会が開催された。2019年、Sun Ra Arkestraはオレゴン州ポートランドのハリウッド劇場で大規模な公演を行った。2020年10月、Sun Ra Arkestraは20年ぶりのアルバム『Swirling』をリリースした。

wildjokerのレビュー・評価・感想

Sun Ra Arkestra
10

ニューヨーク発、世界派バンド

ニューヨークの下町、ブルックリンを拠点とする、12人のミュージシャンから成るバンド。ジャズ、レゲエ、打楽器を多用したアフリカ音楽など、幅広い音楽を手がけています。エジプトのファラオのようなキラキラ素材のガウンや、中近東風のターバンなどの衣装も、とてもエキゾチックで見応えがあります。

リーダーでサックス奏者のMarshall Allenさんは、90歳越え。80歳以上のメンバーも何人かいる、もちろん中堅と若手もバランスよく混じってるバンドです。それにつられ、ファン層も幅広い年齢が混じっています。ニューヨークの片隅で、いろいろな年齢、人種の人々が一体となって、リズムに合わせて手を叩いて踊って、楽しい時間を共有している様子を見るたびに、音楽の力についてつくづく思いを馳せています。

活動のベースは、ブルックリンの片隅にある小さな趣きあるジャズクラブですが、毎年全米ツアーを何度か行い、ヨーロッパツアーもほぼ毎年行うというアクティブさ。ヨーロッパツアーは、ロンドン、エジンバラ、ブリュッセル、パリ、ウィーン、ミラノ、プラハ、ブダペスト、ヘルシンキなどを中心に25都市で行われます。ニューヨーク、または世界のどこかでご縁があったら、是非チェックして欲しいバンドです。