デジタル・デビル物語 女神転生II / Digital Devil Story: Megami Tensei II

デジタル・デビル物語 女神転生II / Digital Devil Story: Megami Tensei II

『デジタル・デビル物語 女神転生II』とは、ゲーム会社であるアトラスが開発し、ナムコが販売したファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第67弾として1990年4月6日に発売された。「女神転生シリーズ」の第2作目であり、前作『デジタル・デビル物語 女神転生』の続編である。新型爆弾によって崩壊した近未来の東京を舞台に、地上に平和をもたらすため、魔王バエルを倒すというストーリー。前作が小説などを原作としているのに対して、本作はゲームオリジナルとなっている。本作はシリーズ初のフィールドマップやマルチエンディング方式を採用し、その後の「女神転生シリーズ」の方向性を決定付けた作品となっている。

cocoa13のレビュー・評価・感想

デジタル・デビル物語 女神転生II / Digital Devil Story: Megami Tensei II
9

キリスト教に喧嘩を売る高難易度RPG

このゲームでは天使や神などあらゆる霊的存在を「悪魔」と呼びますが、それは天使が神の教えに反する者を駆逐しようとするため「善」とは言い切れない、神の敵が異教徒によって貶められた姿であることもあることから「悪」とは言い切れない、という考えからです。要は人間に害をなす貧乏神や疫病神も日本では「神」と一纏めにするということを逆にしたようなものです。
ストーリーを簡単に言うと魔王サタンを倒すのが一応の目的ですが、実は真の黒幕はキリスト教の神、Y・H・V・Hであり、サタンはY・H・V・Hの傀儡に過ぎません。これこそがキリスト教に喧嘩を売っていると評される所以であり、アメリカ人ゲーマーを本気で怒らせる理由です。因みに真のエンディングを見たい場合はサタンとY・H・V・Hの両方を倒さなくてはなりません。
このゲームは一般的には高難易度のゲームとして知られていますが、それはあくまで正しい攻略法を知らない場合のことであって、攻略法さえインターネットで調べればクリア自体は楽です。タイムアタックも一部で盛んに行われており、インターネット動画にその様子が映されることもあります。
もしファミリーコンピューターの実機があるなら手に入れてプレイしても損はない作品です。