面白い事は最高
森登美彦の小説を原作としたアニメです。
京都を舞台に繰り広げられるお話。
登場人物達は、狸と天狗と人間。一癖も二癖もある者?動物?達ばかりです。
中心と言えるキャラクターは、人間でありながら天狗よりも天狗らしいと言われる美女、弁天と下鴨神社の糺の森に住まう狸、下鴨矢三郎です。
狸でありながら、弁天に惚れている矢三郎がとにかく健気で可愛いです。
しかし、弁天は矢三郎達兄弟の父親を鍋にして食べた金曜倶楽部と言う組織のメンバー。
自分のやりたいようにする自由な弁天。それに振り回される矢三郎。
しかし、カエルに化けたままで戻れなくった矢三郎の兄、矢二郎の井戸に座って静かに泣く弁天は何を思って泣くのだろう、と切なくもなります。
真面目一徹の長男、矢一郎も父の後を継ごうと懸命に頑張り、誰よりも優しい末っ子である矢四郎もとにかく癒し系です。
そして、兄弟みんな優しく強いお母さんが大好きで大切にしています。
その下鴨家の母に横恋慕をしていた矢三郎達の叔父である夷川早雲。
弁天を誘拐し天狗の神通力を授けた張本人である大天狗、赤玉先生。
見ていて、とても飽きません。
そして、この話は未完です。
アニメの最後、矢三郎は寝ている弁天の髪を撫でながら「狸であったら、駄目なのだ」と思います。
人間と狸。
どれほど弁天の事を想っていたとしても、矢三郎には救えないものがあるのでしょうね。