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ニュータイプ神話の行き着く先...
本作は『機動戦士ガンダムUC』の続編に位置するものであり、いわゆる『宇宙世紀』を舞台としたガンダムシリーズになります。
1979年に放送された『機動戦士ガンダム(以降1st)』から登場し、その後の宇宙世紀作品でも大きなテーマとなり続けている『ニュータイプ』。
本作のキャッチコピーの1つが『ニュータイプ神話の行き着く先』であり、その通りニュータイプを中心にストーリーが展開していきます。
これまでの宇宙世紀作品では、ニュータイプを『宇宙空間に適応する為に進化を遂げた新たな人類』『誤解無く分かり合える人達』などとしてきました。
しかし本作で掲げられているニュータイプはそれらとは大きく異なり、一種の『兵器』として扱われています。
更に1stではニュータイプとして覚醒していく主人公の操縦にガンダムの性能が追いつかなくなっていきましたが、本作ではニュータイプの能力にガンダムが感応し一定のラインを超えるとガンダムに取り込まれてしまうような描写があり、某アニメに登場する『汎用ヒト型決戦兵器』を彷彿とさせます。
1stからのガンダムファンにとっては不満を感じるストーリーかもしれません。
しかし、繋がりを意識せず『機動戦士ガンダムNT』という独立した作品として評価するなら素晴らしい作品だと思います。
作画のレベルやBGMなどは日本アニメを代表する名作と言えるでしょう。