仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1

仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1

仮面ライダー1号(かめんライダーいちごう)は『仮面ライダーシリーズ』に登場するキャラクターで、バッタの能力を持つ改造人間である。変身するのは城南大学の生化学研究所の学生である本郷猛(ほんごうたけし)。悪の秘密結社ショッカーに拉致されて肉体改造を施され、改造人間となってからは、人間でなくなったことに苦悩しながらも人類の平和を守るために仮面ライダーとなりショッカーと戦っていく。
初代から登場するライダーということもあって、デザインが何度も変更されている。テレビシリーズ『仮面ライダー』の第1話から第13話に登場する仮面ライダー1号は旧1号と呼称される。第40話、第41話に登場した際は撮影ロケ地にちなみ、桜島1号と呼ばれる。第53話からは大幅にデザインが変更され、新1号と呼ばれるようになった。映画『仮面ライダー1号』でも新規デザインで登場。この仮面ライダー1号はネオ1号と呼ばれている。
仮面ライダー1号の代表的な必殺技として、ライダーキックがある。これは上空にジャンプし、宙返りを経た後に怪人めがけて蹴りこむ技で、真似をする子どもたちが続出したことで本郷が注意を呼びかけるシーンが劇中に挿入される事態にもなった。

Shirouのレビュー・評価・感想

仮面ライダー1号 / Kamen Rider 1
7

仮面ライダーシリーズの原点の楽しみ

『仮面ライダー』シリーズ開始から45年を迎えたことを祈念して創られた映画作品で、1971年に『仮面ライダー』で主演した藤岡弘、さんが本郷猛を演じることで話題になりました。当時テレビ朝日系列で放送されていた『仮面ライダーゴースト』とのコラボレーションのような作品にもなっています。
悪の組織ショッカーと、そこから離反した幹部たちによって結成されたノバショッカー、ライダー達の三つ巴の戦いが繰り広げられていきます。
おすすめできるのは、バトルシーンが緊迫感があることです。「レジェンドライダー魂」というアイテムを使用した戦いではCGが多用されている一方で、肉弾戦の魅力も味わえます。
ノバショッカーの改造人間であるウルガ、バッファルと、1号・ゴースト・スペクターの3人のライダーが戦う最終決戦は一進一退の攻防が繰り広げられており、観ていて飽きません。
俳優陣の演技では、主演の藤岡弘、さんはもちろんのこと、急逝された大杉漣さん演じる地獄大使がかなり恰好いいです。「地球は俺の獲物、それを汚そうとするノバショッカーを許すわけにはいかん!」などのセリフには迫力があります。本郷と地獄大使との、敵味方ではありつつもお互いを認め合っている関係性が、大人にとっても見どころがあります。