仮面ライダーシリーズの原点の楽しみ
『仮面ライダー』シリーズ開始から45年を迎えたことを祈念して創られた映画作品で、1971年に『仮面ライダー』で主演した藤岡弘、さんが本郷猛を演じることで話題になりました。当時テレビ朝日系列で放送されていた『仮面ライダーゴースト』とのコラボレーションのような作品にもなっています。
悪の組織ショッカーと、そこから離反した幹部たちによって結成されたノバショッカー、ライダー達の三つ巴の戦いが繰り広げられていきます。
おすすめできるのは、バトルシーンが緊迫感があることです。「レジェンドライダー魂」というアイテムを使用した戦いではCGが多用されている一方で、肉弾戦の魅力も味わえます。
ノバショッカーの改造人間であるウルガ、バッファルと、1号・ゴースト・スペクターの3人のライダーが戦う最終決戦は一進一退の攻防が繰り広げられており、観ていて飽きません。
俳優陣の演技では、主演の藤岡弘、さんはもちろんのこと、急逝された大杉漣さん演じる地獄大使がかなり恰好いいです。「地球は俺の獲物、それを汚そうとするノバショッカーを許すわけにはいかん!」などのセリフには迫力があります。本郷と地獄大使との、敵味方ではありつつもお互いを認め合っている関係性が、大人にとっても見どころがあります。