学園ベビーシッターズ / School Babysitters

学園ベビーシッターズ / School Babysitters

『学園ベビーシッターズ』とは、「時計野はり」による漫画、および漫画を原作としたアニメ作品。主人公の鹿島竜一と、その幼い弟の鹿島虎太郎は、飛行機事故で両親を亡くしてしまう。二人を引き取ったのは森ノ宮学園の理事長「森ノ宮羊子」で、竜一は羊子の言いつけによって、学校に通いながら森ノ宮の教師の子供を預かった保育ルームでベビーシッターをすることになった。子供の成長をあたたかく見守り、思春期の青春を感じることができるハートフルストーリーである。

anna_dollのレビュー・評価・感想

学園ベビーシッターズ / School Babysitters
9

くすっと笑えてほのぼのした温かい漫画

学園ベビーシッターズとある通り、ベビーシッターをする高校生のお話です。
高校生活を面倒見る代わりに、学園内に併設されている託児施設の手伝いをすることになった男の子が主人公です。この施設は学園の先生たちのお子さんを預かっています。主人公は「ベビーシッター部」の部活動として子供たちのお世話を手伝うのです。また、この託児施設で幼い弟を預かってもらうことになります。学園ものですが、恋愛はあまり描かれておりません。
ある日、突然両親を失った高校生の兄と、まだ幼児の弟という、かなりシリアスな状況にも関わらず、周囲のキャラクターが個性的で面白く、主人公の兄弟も温かく優しい子供たちなので重くなりすぎずに読めます。一見個性的で面白いだけの脇役たちも、それぞれの背景や思いがあるところも魅力的です。なによりも、預かっている子どもたち一人一人がとってもかわいいのです。それぞれ小さいながらも、必死に毎日を生きている様もいじらしくかわいいです。
また、1話完結型なので、途中から読んだり、1話だけ読んでもちゃんと着地してくれるので、時間がないけど、かわいい漫画でちょっと泣けたり、笑えたりするものを読みたい方にもお勧めです。