文句無し
いわいるボーイミーツガールというイメージが強かったけれども、個人的にはそれぞれの登場人物たちの成長物として人間ドラマが思いの外しっかりしていたかなぁと思いましたね。個人的には主人公のガロードは言わずもがな、過去の重いバックボーンによるコクピット恐怖症を抱えていたジャミルが哀しい過去を乗り越えて再びかつての愛機であるガンダムXに乗り込んで闘うようになるのはなかなか胸熱物だったかなぁと。外観こそ良い年した大人ながらも結局のところ、吹っ切ることが出来ず苦しんでいた不完全さを持ち合わせていたこともあり、感情輸入も容易でしたが、その一方でフリーデンクルーの中でも良き相談役でもあったテクスでしたね。落ち着いた物腰で諭すさまは人気者そのもので、それも過去の苦い経験に裏打ちされたことが伺えましたが、そういう意味ではジャミルとの良いコントラストとなっていて魅力的に感じられました。それからなんといってもカトックでしょうか。まさに終盤にかけてのキーキャラクターといっても良いものがあり、ガロードを人間的に成長させた張本人でしたが、それだけにゲームとかの二次創作的な作品ではごっそりと省かれていたりするのが非常に残念。おそらく他のガンダム作品に比べてセールスポイントが弱く、地味に感じられてのがその要因なのかもしれません。だからこそアニメ本編にその魅力が全て詰まっているのでぜひ見るのをおすすめしたい至高の作品でした。評価は文句無しで「最高」とさせていただきます。