ただの死にゲーではない! 時に手が震える程の興奮
「マゾご用達」「死にゲーの金字塔」と名高いフロムソフトウェアが満を持して発売した新規ソフト。
古い欧州の街並みを、己が病を治す為に、血と獣の匂いを浴びた狩人として駆け抜ける。あらゆるものを壊し、奪い、暴き、その果てに辿り着くものは......。間違いなく、このゲームが発売された2015年で最も面白いソフトであると私は断言します。
「でも、難しいんでしょ?」「いっぱい死ぬんでしょ?」こういう新規ユーザーの声を、SNSでもよく見かけます。はっきり言いましょう、YES。......いや、でもそこまで......(ごにょごにょ)PSNにて、一時フリープレイができた時期があったのですが、その際に最初のボスの撃退トロフィーの取得率が45%を下回った......なんてこともありました。でも違うんです!いくらボスが強いと言っても、運ゲーではないんです!敵の行動には必ず前兆があり、落ち着いて動きを見たならば、(10回くらい死んだ後に)自然と敵の体力を削れるようになっているはずです。自分でもわからない内に、どんどん動きに対応できるようになる。前の時は体力は半分も削れなかったのに、いつの間にかあと一歩まで来ている。あー!また死んだ!あの動きは避けられた動きだった!馬鹿!私の馬鹿!次はあのパターンがきたらこうやって対応してやる!ここで、こう、避ける!できた!焦るな!確実にいけ!慎重にだ!よし、ここだ、やった!勝ったー!!!!あ、たのしい。
フロムソフトウェアのソフト全般に言えることですが、鬼門は最初のボスです。心構えも経験もアイテムも技能も少ない中、どうその難関を潜り抜けるのか......。ここさえ乗り越えてしまえば、このゲームとの向き合い方、戦い方が自然と身に付き、気が付けば「あ、死ぬのたのしい」という境地に達しています。故に、最初のボスのことをプレイヤーは敬って『先生』と呼ぶようになるのです。確かに難しいゲームです。初見でクリアする、ということはあまりないでしょう。それでも、ボスを撃破した後、気付けば指が震えるほどの興奮を一度でも味わえば、多少の死なんて、なんてことはなくなっています。あぁ、叶うなら記憶を消してもう一度遊びたい......。必ず勝てる。心折れぬ限り。それでも無理なら、レベルをあげてステータスを強化しまくれば良いんですよ!(おすすめは体力!)