レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ

レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ

『レディ・プレイヤー1』とは、2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督による近未来SFアクション映画である。
荒廃した近未来におけるVR世界「オアシス」を舞台に、オアシスの世界を愛する少年を主人公とした冒険を通し、VR世界と現実世界それぞれを模索していく様子が描かれる。80年代をメインとした映画をはじめ、あらゆるポップカルチャー要素が登場する。VRを取り扱った映画では最も成功した作品。

rumika476のレビュー・評価・感想

レディ・プレイヤー1 / レディプレ / Ready Player One / ゲームウォーズ
10

全てのオタクへ送るアクション映画

まさにゲームや漫画、アニメなどを愛する"オタク"が作った映画。
圧巻のレースシーンなど、オタクじゃなくても楽しめるエンターテイメント要素が盛りだくさんだけれど、この映画は断然"オタク"の方が何十倍も楽しめる映画。
だって、まず主人公がオタク。服装も髪型もパッとしないし、ゲームの中でできた友達との交流の方が楽しそうだし。トレーラーハウスが連なったスラム街の中でVRゲームというギャップがおかしいけれど、どうやらこの世界の人はみんなVRゲームに夢中らしい。
VRはまだまだ発展途上だけれど、不景気に少子化に、明るい未来を描けない日本では、近い将来みんながVRゴーグルをかけてバーチャル空間に閉じこもる光景は想像に難くない。
兎にも角にも、現実世界で孤独だった主人公が、ゲームを通して仲間ができ、協力する姿には胸が熱くなる。

このVRゲームの世界が本当に圧巻で、登場するアバターもゲームが好きな人には馴染み深いものが多い。ストリートファイター、オーバーウォッチ、モータルコンバット……、さらにはシャイニングなど、多数の映画のオマージュが登場する。監督の映画を始めとしたコンテンツへの愛の現れだろうか。
最後に一つ。パスワードを紙に書いて貼っておくのは危険です。忘れないように、すぐに使えるように、という気持ちはわかるけれど、やめましょうね。