とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun

『とある科学の超電磁砲(レールガン)』とは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録(インデックス)』の外伝漫画・アニメ作品である。作画は冬川基、キャラクターデザインは灰村キヨタカが手掛ける。
総人口230万人、その8割を学生が占める『学園都市』が舞台。そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、230万人の頂点である7人の超能力者(レベル5)の第三位、御坂美琴(みさか みこと)を中心に起こる事件を描くファンタジー作品である。

mitimiti11のレビュー・評価・感想

とある科学の超電磁砲 / A Certain Scientific Railgun
10

学園都市という架空の街を舞台にした少女達の物語

今作は小説「とある魔術の禁書目録」のサイドストーリー的な位置付けの物語になります。
主人公・御坂美琴は学園都市に7人しかいないレベル5の一人で、彼女とその周囲の女の子たちの日常を描いた物語です。私達の常識とはかなりかけ離れたもので、時には彼女達が命の危険に晒されたりもします。そこで美琴の超能力を駆使したバトルが主に描かれているのですが、とてもクオリティーが高く一見の価値ありだと思います。
この御坂美琴というキャラクターがとても魅力的で、それがこの作品がここまで人気の出た要因だと思います。彼女は学園ではエリートの中でもトップレベルの能力を保持しています。しかし彼女は生まれた時から最強の能力を使いこなしていたわけではなく、彼女自身の努力によって手に入れた能力なのでした。なので彼女は自分の能力をひけらかす事なく、能力が伸びずに悩んでいる友達には手を差し伸べようとします。彼女の努力によって得られた人間性にとても魅力を感じました。この作品は派手な能力バトルともう一つ、努力というテーマがあるのではないかと感じています。レベル5でもレベル0でも関係ない、自分ができることを最大限にやろうという彼女たちの姿勢に元気をもらえる作品だと思います。