Laundry

Laundry

『Laundry』とは、森淳一による小説およびそれを原作とした映画。キャッチコピーは「こういうの地球では「アイ」っていうんだよ。宇宙ではしらないけどね。」。
子供の頃の事故で脳に障害をおった青年・テルは、コインランドリーの管理人として働いていた。ある日、テルはランドリーに訪れた女性・水絵の忘れ物を届けるため旅に出る。脳に障害を持つ純真な青年と心に傷を負った女性の交流を描いた作品。

lovecatのレビュー・評価・感想

Laundry
10

ハッピーエンドなのにどこか切ない

コインランドリーで洗濯物が盗まれないように見張っている仕事をしている青年テルと、失恋で途方に暮れている水絵の2人を描いた切ない雰囲気の作品。

子供の頃マンホールに落ちたことで頭に傷を負い、脳に障害が残るも真面目にコインランドリーの監視の仕事に励む青年を窪塚洋介が演じる。
少し子供っぽい喋り方や振る舞いが良く似合う。この人何でもできるなホントに笑。

そのお相手に恋人に妻がいたことで傷心中の水絵こと小雪。とりあえず若くてキレイ。
よく考えてみたらIWGPで共演してたなこの2人。
洗濯物は忘れる、その洗濯物には血がついてる、過去に万引きの常習犯だった経歴アリとなかなかのメンヘラ女だがテルの従僕な優しさに心惹かれていく。

そして離れ離れになってしまった2人が再会するのに一役買ってくれたサリーこと内藤剛。
昔付き合ってた女の写真を無下にされ怒り狂ったり、テルとサリーが気に入っただけの理由で家と車とハトを2人に譲り、張り手で走行中の車を止めた上にジャックし、パツキンのデカパイと結婚するため海外へ飛びだって行く破天荒なおっさんを演じる笑。
文にすると相当スピード感溢れる行動なのに全て平熱かつ無感情にこなす笑。
テルの話を聞いたレストランにて
「そういうの愛っていうんだ。宇宙じゃ知らねえよ。地球じゃ、そういうの愛って言うんだ」としれっと言うシーンが好き。

ラストはハッピーエンドなのにどこか全体に漂う切なさの方が強い作品。
窪塚洋介よりかは内藤剛な作品だった笑。