人生のどん底で気づいたこと
主人公のキャリーは、親友のシャーロット、ミランダ、サマンサとともにNYで本物の愛を探求中。
この作品は長らく続いたドラマシリーズを映画化したもので、ドラマのラストで結ばれたキャリーとビッグのその後の物語が描かれている。ひょんなことから、キャリーはビッグと結婚することになった。自分が思い描く結婚式にするために奔走するキャリー。招待客の人数がどんどん増えていき200名に達した時、ビッグは初めて悩みを打ち明ける。「3度目の結婚を世間はどう思うのか」「もう失敗したくない」……。結婚式当日、式場にビッグの姿はなかった。このことに深く傷つき、笑うこともできなくなったキャリーが、どう乗り越えていくのかが見所。
嬉しい時も、悲しい時も、どんな時でも側にいてくれる3人の親友。どんなことも報告し合い、共に喜び、共に悲しむ。それは時に大事なものと向き合う機会を逃し、さらには現実逃避を促すこともある。自分自身の気持ち、そして悩みの種と向き合わなければ、乗り越えられる時はずっとこないのだ。幸せの形は、人それぞれ。キャリーの「人をブランドで判断するのはもうよそう 花嫁・花婿・夫・妻・既婚・独身 その人自身が見えなくなるからだ」という言葉に共感し、自分もそうありたいと考えさせられる。自分の幸せは、自分で決めるものだから。