セックス・アンド・ザ・シティ / Sex and the City / SATC

セックス・アンド・ザ・シティ / Sex and the City / SATC

『セックス・アンド・ザ・シティ』とは、1998年から2004年にかけてアメリカで放送された恋愛コメディドラマ。全6シーズンで構成されている。ニューヨークに住む自立した4人の女性の友情、仕事、恋愛、セックスのリアルを覗くドラマ。女性の社会進出が一般的では無かった時代に男性と同等の収入を得て、最高の友人を持つ女性でも恋愛を通して失敗する様子は多くの女性の共感を得て支持された。その人気から映画が2本公開され、続編のドラマが放送された。

haruseのレビュー・評価・感想

セックス・アンド・ザ・シティ / Sex and the City / SATC
8

人生のどん底で気づいたこと

主人公のキャリーは、親友のシャーロット、ミランダ、サマンサとともにNYで本物の愛を探求中。
この作品は長らく続いたドラマシリーズを映画化したもので、ドラマのラストで結ばれたキャリーとビッグのその後の物語が描かれている。ひょんなことから、キャリーはビッグと結婚することになった。自分が思い描く結婚式にするために奔走するキャリー。招待客の人数がどんどん増えていき200名に達した時、ビッグは初めて悩みを打ち明ける。「3度目の結婚を世間はどう思うのか」「もう失敗したくない」……。結婚式当日、式場にビッグの姿はなかった。このことに深く傷つき、笑うこともできなくなったキャリーが、どう乗り越えていくのかが見所。
嬉しい時も、悲しい時も、どんな時でも側にいてくれる3人の親友。どんなことも報告し合い、共に喜び、共に悲しむ。それは時に大事なものと向き合う機会を逃し、さらには現実逃避を促すこともある。自分自身の気持ち、そして悩みの種と向き合わなければ、乗り越えられる時はずっとこないのだ。幸せの形は、人それぞれ。キャリーの「人をブランドで判断するのはもうよそう 花嫁・花婿・夫・妻・既婚・独身 その人自身が見えなくなるからだ」という言葉に共感し、自分もそうありたいと考えさせられる。自分の幸せは、自分で決めるものだから。