時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange

『時計じかけのオレンジ(英語:A Clockwork Orange)』とは、1971年に公開されたアメリカのSF映画である。原作はアンソニー・バージェスによる同名小説。近未来のロンドンを舞台に、不良少年アレックス・デラージの一人称視点で描かれる。社会への風刺が効いた作品で、一部では「暴力を誘発するのではないか」という指摘もあるが、2020年、「文化的、歴史的、美学的に重要」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

akko8717のレビュー・評価・感想

時計じかけのオレンジ / A Clockwork Orange
8

映画でもあり芸術作品でもある

スタンリーキューブリック監督作品の中では個人的に最高傑作です。もう40年以上も前に制作されているのに全く古さを感じません。

思春期真っ盛りの15歳不良少年アレックスは毎晩、ドラッグ、暴力、セックスに溺れる日々。そんなある日、一緒に連んでいた仲間に裏切られ、逮捕されてしまいます。一人囚われの身になったアレックスは更生のためにある人体実験を受けます。実験台にされたアレックスが心身崩壊していく姿に注目…といった内容。

非常に残忍で胸糞悪い場面もありますが、それ以上に映像と音楽が素晴らしいです。
時折流れるクラシックの音楽が残酷さを掻き消してしまいます。特に主人公アレックスが「雨に唄えば」を口ずさみながら、老人に暴行を加えるシーンはなぜかユーモラスな?画にさせてしまいます。
それから劇中に出てくる不思議なオブジェやセット、奇抜な衣装やメイク、音楽、全てにおいてスタンリーキューブリックの世界観が溢れてます。
映像を見てるだけでも楽しめますし、これは映画でもあり芸術作品でもあります。
暴力やレイプなど非常に残忍なシーンも多々あるので見るなら絶対成人以上、家族や恋人同士で見る映画ではありませんね。