Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン

Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン

『Detroit: Become Human』とは、クアンティック・ドリームの開発によるアクション・アドベンチャーゲーム。PlayStation 4専用ソフトとして発売され、その後PC版も配信された。
2038年、人間そっくりのアンドロイドが普及したデトロイトでは、アンドロイドによる殺人事件が多発していた。本作は、そうした世界を背景に、試作最新型アンドロイド「コナー」、家庭用アンドロイド「カーラ」、アシスタント用アンドロイド「マーカス」の3人の物語を、膨大な分岐と選択肢で描く。

thanatosのレビュー・評価・感想

Detroit: Become Human / デトロイト ビカム ヒューマン
10

まるで操作できる映画。リアルな演技と無数のストーリー分岐がたまらない

2038年のデトロイトを舞台に進行する、3体の主人公の物語。デトロイト市警に配属された、捜査補佐アンドロイドのコナー。家事手伝いアンドロイドのカーラ。そして、画家の身の回りの世話をするマーカス。彼らは「アンドロイド」という機械でありながらも、ゲームが進むにつれ人間のような自我や感情を持つ「変異体」へと進化を遂げ、時に人間に対して人間を主張したり、敵意をむき出しにしたりします。それだけならば今までのゲームと変わらないかもしれませんが、Detroit:BecomeHumanの素晴らしいところは、とにかく物語の分岐が細かいところ。ある主人公のストーリーの結果が、本人の物語だけでなく、他の主人公にも影響を与えることが多いです。そのため、同じDetroit:BecomeHumanをプレイしているはずの人同士でも、「そんな場面見たことないよ!」と、全く別のゲームをやっているような結末に至ります。まるで、プレイできる映画のようです。そして、登場人物たちの演技の繊細さとリアリティも素晴らしい点。実際に俳優たちが演技した動きや声をゲームに反映しているので、本物の人間ドラマを見ている気分になります。結末によっては、主人公でさえ死んでしまうこともあり、感情を揺さぶられるゲームです。