Salyu / サリュ

Salyu / サリュ

Salyu(サリュ)は1980年10月13日生まれ、神奈川県横浜市港北区出身の女性歌手・ボーカリスト。Salyuの由来はフランス語の「Salut」(乾杯の意、親しい間柄の挨拶の意)。元ラグビー日本代表選手の兄がいる。
Salyuは幼い頃からピアノを習っており、音楽に親しんでいた。高校生の頃に友人のバンドのライブに触発され歌手になることを決意すると、17歳でプロ活動を始める。そして音楽ユニットLily Chou-Chou(リリイ・シュシュ)のボーカルとしてメジャーデビューを果たした。その後、2004年にSalyuとしてソロデビューする。
代表曲は映画『いなくなれ、群青』の主題歌「僕らの出会った場所」や、アニメ『TRIGUN STAMPEDE』のエンディング「星のクズ α」など。Salyuの歌声はSuperflyの越智志帆やスキマスイッチの大橋卓弥といった著名人から、「強く記憶の中に残る歌声」「唯一無二」などと評価されている。

mhubertのレビュー・評価・感想

Salyu / サリュ
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Salyuという楽器について。

岩井俊二監督の映画『リリイ・シュシュのすべて』の中で架空の歌姫リリイ・シュシュを演じて歌っているのがSalyuでした。映画が公開されたのが2001年なので、彼女ももうすぐデビュー20周年も迎えます。
ライブにも何度か行きましたが、あの透明感のある歌声は凄いと思いましたね。リリイ・シュシュの曲のように陰のある楽曲もありますが、彼女の本質はおそらくは『希望』をテーマにした曲の方が良いとプロデューサーの小林武史も早くから気付いていたのだと思います。リリイ・シュシュ時代の映画の影響を強く受けた者は何処かにいつも違和感を持ってしまったりしましたが、今となってはこれでよかったのではないかと。
Salyu×Salyuなどの試みはとても新鮮だったし、彼女の声を聴いていると、もうすでに一つの楽器なんだなという思いを強くしました。だから、弾き手によって音色はいくらでも変わるし、素晴らしい音楽を創り出すことだってできるっていう。一つだけ気になっていたのはより高音を重視する歌い方は違うんじゃないかなと思います。音域の幅という点においては国内アーティストにおいても屈指の存在であるのは間違いないでしょうから。僕はより低音に魅力を感じています。それはミスチルの桜井和寿さんにも同じことが言えます。