ゾンビ+アイドル=未経験
あらすじは、「ゾンビになった女の子たちがアイドルになって佐賀県を救う」というもの。これだけ書いても何を言っているのか分からないので、もう少し突っ込んで解説する。主題がアイドルアニメであるため、一種のサクセスストーリーになっている。ただし、他と一線を画すのはそのアイドルが死人ということ。なので当然だが、身バレは色々な意味で死(もう死んでいるのに)になる。このぶっ飛んだ設定が出オチになっていないのは、ストーリーが練りに練られているから。笑いあり、涙あり、ミステリーあり、ホラーあり、と話のごった煮になっていて飽きの来ない作りになっている。話を彩るキャラクターたちもバリエーションに富んでいる。彼女たちをバックアップする自称アイドルプロデューサー「巽幸太郎」。ひたすらハイテンションでひたすらウザい謎の男。演じているのは宮野真守氏で、彼を知っている人は「ただの宮野じゃねーか!」と言い、知らない人は「宮野真守ってこういう人なんだ」と知る。そんな男。そして様々な状況で不慮の死を遂げた少女たち。口の悪い「ヤンキー」、勝気な「アイドルグループのセンター」、大人しいが芯の強い「昭和のアイドル」、飄々としている「花魁」、無邪気な「天才子役」。そこに「源さくら」という普通の女子高生が加わって、時にぶつかったりしながらトップアイドルを目指す。と、ここまでつらつらと書いてきたが、正直なところとにかく1話目を見ろと声を大にして言いたい。この面白さを伝える一番の方法はそれしかないと思うので。あと「山田たえ」の声優はビックリすると思う。