生体ジャンク! 狂殺の館

生体ジャンク! 狂殺の館

『生体ジャンク! 狂殺の館』とは、1984年製作のイタリアのホラー映画。監督はオヴィディオ・G・アソニティス。出演者はトリッシュ・エヴァリー、 マイケル・マクレーなど。日本では劇場未公開。
ろう学校の教師が伯父である神父の仲介で、入院する彼女の双子の姉に7年ぶりに会うことになる。病気によって顔面が崩れた彼女の双子の姉は、彼女に向かって不気味な怨嗟の声を投げつける。2人の誕生日が近づくなか、姉が病院を脱走したという知らせが届く。

fantaのレビュー・評価・感想

生体ジャンク! 狂殺の館
4

これぞ!B級スラッシャーの快作?

レンタル・ショップでそのパッケージのデザインを見た瞬間、私の中のB級ホラーの感覚が反応し、「これはショーモナイ出来の映画だぞ!」との予感が芽生えスグさまにレジに直行、喜々として観たのですが、予感通りの作品でありました。ある聾唖学校の教師・ジュリアには精神病院に入院している姉がいて、その姉が病院を脱走します。するとジュリアの身辺で次々に殺人事件が…。この作品、あの『誕生日はもう来ない』のパクリと評する人もいるようですが、私自身『誕生日は〜』は観ているものの、もう30年以上前のことなどで覚えているハズもなく、私個人としてはまっさらな状態で観ることができました。そして、クライマックス・シーン、姉が地下室で殺害した人たちを椅子に座らせテーブルを囲ませるのですが、謂わば「B級臭」とでもいう雰囲気が漂っていまして存外に楽しめた一品。ですが、一番印象に残っているシーンは犬の頭をドリルを使って殺す場面でした。こういうふうに書くと私の神経を疑う人も出てくるのでしょうがこのシーンで私は笑ってしまいました。このドリルで犬を殺すシーンは、犬に襲われ犬を殺さないと自分が噛み殺されてしまうので必死にならざるをえないという設定でした。