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コミカルな中に青春と勇気が込められた映画
女子高生と中年のさえないおじさんとの恋、そして夢や目標を叶えていく過程を描いた青春映画です。主人公の女子高生を小松菜奈、冴えないおじさんを大泉洋が演じているのですが、これが原作漫画にぴったりのキャスティングでまず驚きます。
最初はどうしてこんなおじさんを?と私を含め誰もが思うですが、主人公の気持ちに感情移入していく中で、どんどん私自身も大泉洋に惚れていく感じがしました。世間には決して認められにくい女子高生とおじさんの恋が成就するのか、どんな形でエンディングを迎えるのか、予想を超える展開に、一瞬も目が離せません。
そして、主人公がけがの為あきらめてしまった陸上に、もう一度挑戦しようという決意をし、前向きになっていく姿に、心が揺さぶられ、静かな感動を覚えました。
おじさんはおじさんで、大泉洋がすごく面白可笑しく演じており、普段映画やドラマで声をあげて笑う事があまりない私も、あまりにコミカルでくすっと笑ってしまった場面があります。おじさんも、自分に好意をよせる女子高生に翻弄されながらも、あきらめかけていた夢に、再挑戦しようとするところがぐっとくる部分で、何歳でも夢をあきらめない、と思わせてくれる、勇気をもらえる作品です。