様々な顔を持つサウンド・クリエイター
この方の多才ぶりには、いつも尊敬の念をいだいています。
シンガーソングライター、プロデューサー、ギタリスト、他アーティストへの楽曲提供等、様々な活動をしています。これは勿論、自身の活動にも反映されており、バラード・アルバムを作ったかと思えばダンサブルな12インチシングルを多数発表し、そうかと思えばシンガーでありながらギター・インストアルバムを作ったりと一箇所にとどまらない八面六臂の活躍をしています。
常に最先端なサウンドを取り入れて来たのですが、自身の活動を「凍結」という、これもまた彼なりの勇気ある決断だったのでしょう。この「凍結中」はプロデューサーとして多忙な日々を送っていた訳ですが、この「凍結中」に自身のヴォーカルに対して、やっと満足できるレベルに到達したとインタビュー等で述べていました。とかく、氏は80年代の作品についてはあまり高い自己評価をしてはいないのですが、それでも私個人としてはヴィヴィッドなサウンド・スタイルは洗練されて都会的なものと認識しています。
そもそも氏は当時のシティ・ポップスの雄としてデビューした側面もある訳なので、そういうイメージで接していたリスナーもいるのでは。活動再開後の氏の世界が時間をテーマにしたり、都会的なものから普遍的な「愛」を描いたりと、深みが増しているような気がしてなりません。
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