角松敏生

角松敏生

角松敏生(かどまつ としき、1960年8月12日 - )は、東京都渋谷区代々木出身の歌手。シンガーソングライター、ミュージシャン、音楽プロデューサー。1981年にシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。1983年以降は他アーティストへの楽曲提供や、それに伴う音楽プロデューサー業も手掛けている。1986年に第28回日本レコード大賞にて 『TOUCH AND GO』が優秀アルバム賞を、1988年に第30回日本レコード大賞にて 『BEFORE THE DAYLIGHT-IS THE MOST DARKNESS MOMENT IN A DAY』が優秀アルバム賞を受賞。第32回日本ゴールドディスク大賞では、『SEA IS A LADY 2017』がINSTRUMENTAL ALBUM OF THE YEARを受賞している。

inuyamanekotaroのレビュー・評価・感想

角松敏生
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様々な顔を持つサウンド・クリエイター

この方の多才ぶりには、いつも尊敬の念をいだいています。
シンガーソングライター、プロデューサー、ギタリスト、他アーティストへの楽曲提供等、様々な活動をしています。これは勿論、自身の活動にも反映されており、バラード・アルバムを作ったかと思えばダンサブルな12インチシングルを多数発表し、そうかと思えばシンガーでありながらギター・インストアルバムを作ったりと一箇所にとどまらない八面六臂の活躍をしています。
常に最先端なサウンドを取り入れて来たのですが、自身の活動を「凍結」という、これもまた彼なりの勇気ある決断だったのでしょう。この「凍結中」はプロデューサーとして多忙な日々を送っていた訳ですが、この「凍結中」に自身のヴォーカルに対して、やっと満足できるレベルに到達したとインタビュー等で述べていました。とかく、氏は80年代の作品についてはあまり高い自己評価をしてはいないのですが、それでも私個人としてはヴィヴィッドなサウンド・スタイルは洗練されて都会的なものと認識しています。
そもそも氏は当時のシティ・ポップスの雄としてデビューした側面もある訳なので、そういうイメージで接していたリスナーもいるのでは。活動再開後の氏の世界が時間をテーマにしたり、都会的なものから普遍的な「愛」を描いたりと、深みが増しているような気がしてなりません。